書店員のここだけの・・・でもない話 10 「芥川賞と直木賞」
こんにちは(*゚∀゚*)
中山店のパート③です!
今日は
芥川賞と
直木賞のお話を。
「芥川賞」
正式名称を「
芥川龍之介賞」といいます。
文藝春秋の創業者・菊地寛が、友人である芥川龍之介の名を記念し、昭和10年に制定しました。
対象となるのは、新進作家による純文学の中・短編作品。
授賞は年2回あります。
前年12月から5月までに発表されたもの。
選考会は7月中旬。
受賞作は「文藝春秋」9月号に全文掲載。
6月から11月までに発表されたもの。
選考会は翌年1月中旬。
受賞作は「文藝春秋」3月号に全文掲載。
なぜ、年に2回なのか?
1年の内で2月と8月は本の売り上げが少ない月なので、本を買ってもらうために賞を設けたとも言われています( ^ω^ )
実際、芥川賞を受賞した作品は話題になります。
最近では「火花」が有名ですね!
これは確かに良く売れました
そしてまた、芥川賞の発表が迫っています!!
加藤秀行(かとう ひでゆき)
「キャピタル」
文學界12月号に掲載
岸政彦(きし まさひこ)
「ビニール傘」
新潮9月号に掲載
古川真人(ふるかわ まこと)
「縫わんばならん」
新潮11月号に掲載
宮内悠介(みやうち ゆうすけ)
「カブールの園」
文學界10月号に掲載
山下澄人(やました すみと)
「しんせかい」
新潮7月号に掲載
選考委員会は、平成29年1月19日(木)午後5時より築地・新喜楽にて開催!
ちなみに、こんな本が最近入荷しました
『芥川賞物語』
川口則弘 著・文春文庫
「日本一有名」な賞の秘密を解き明かす、いちばん面白くて読みやすい芥川賞史です。
「直木賞」
正式名称を「
直木三十五賞」といいます。
文藝春秋の創業者・菊地寛が、友人である直木三十五の名を記念し、芥川賞と同時に昭和10年に制定しました。
対象となるのは、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)。
受賞は年に2回。
芥川賞と同じ。
受賞作は「オール讀物」9月号に一部掲載。
芥川賞と同じ。
受賞作は「オール讀物」3月号に一部掲載。
こちらも発表がもうすぐですね!
冲方丁(うぶかた とう)
『十二人の死にたい子どもたち』
文藝春秋
恩田陸(おんだ りく)
『蜜蜂と遠雷』
幻冬舎
垣根涼介(かきね りょうすけ)
『室町無頼』
新潮社
須賀しのぶ(すが しのぶ)
『また、桜の国で』
祥伝社
森見登美彦(もりみ とみひこ)
『夜行』
小学館
選考委員会は、平成29年1月19日(木)午後5時より築地・新喜楽にて開催!
ちなみに、川口則弘さんの
『直木賞物語』も、2月10日頃文春文庫にて発売されます。
こちらもお楽しみに(^-^)
今回はどの作品が受賞するのか・・・。
乞うご期待です!!
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