書店員のここだけの・・・でもない話 16 「スリップ」

ブックセンターめいわ

2017年05月07日 22:05

こんばんは!

中山店のパート③です(´∀`*)

今回は書店で立ち読みする時に邪魔なアイツのお話をします・・・。

その名も

スリップ

本に挟まってるコレのことです
       


本を買う時にスリップはレジで抜かれてしまうので、じっくり見る機会があまり無いかと思います。
(ネットで本を買うと、抜かれずに届くこともあるそうですが・・・(>_<))

スリップをレジで抜くことによって、どんな本が売れたかが分かります。

しかし最近はPOSレジが主流になって、在庫をデータ管理している書店が増えてきました。

スリップで売り上げを集計する必要も無くなり、最初からスリップを挟まない本も多くなり・・・・

これが困る!!

なぜなら当店、データ管理をしていないアナログ書店なのです。

スリップがついてない本に関しては、常に売り場をチェックして何が売れたかを見極めます・・・(´Д` )・・・見極め・・・られないことも・・・・



話は戻って。

スリップ短冊とも言い、色は出版社によって様々。



字が見やすいように、薄い色が多いです。

二つ折りになっていて、片面は

補充注文カード

出版社などに本を注文する時に使います。


①書名
②価格
③ISBNコード
④バーコード
⑤番線(書店印)を押す欄

⑥は「ぼうず」という部分。

出版社の名前やロゴが入ったり、本の価格が入ったりします。

ちなみに「ぼうず」には書店で本の入荷日などの情報を鉛筆で書き込むことも。

当店では「ぼうず」の裏に書き込みますが

この場合、「2月25日に入荷した」という意味です。

そして、スリップのもう一方の面は

売上げカード

出版社によっては

報奨金をもらうための券

となっています。



報奨金とは・・・

書店が特定の本を売ると、出版社からキャッシュバックがあるんです。

報奨金を貰うために、売れた本のスリップをまとめて出版社に送ります

(ちなみに本からスリップを抜いてしまうと、出版社は返品を受け付けてくれないので不正はできません!!)





以上、見たことはあっても詳しくは知らなかったかもしれない、スリップのお話でした!


書店で本を見る時邪魔になると思いますが、とっても大事なものなんです





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